スペインの旅(番外編)-ポールと私の日米会話(8)

スペインから帰国してほぼ1か月が経った今日、現地で見たこと、感じたことなどをふたりで改めて語り合った。

グラナダで食べたヨーグルトアイスがとっても美味しくて2回も食べたこと。ネルハのスーパーにあったフレッシュジュースマシンはとっても便利だったので、ぜひ近所のスーパーにも置いてほしいことなど食べ物に関すること、そして街角ウォッチングでの印象などが主な話題だ。

フレッシュジュースマシン(オートマティックジューサー)

フレッシュジュースマシンのことはブログにも書いたが、残念ながら写真を撮りそびれてしまった。文章だけではどんなものかわかりにくいだろうと思い、帰国後ネットで探してみると、スペインのZumeXという会社のものらしい。日本の総販売代理店のサイトはこちら(ビデオあり)

このマシンはジュースができるまでの一連の動きが全て見える構造になっていて、眺めていても楽しいので待ち時間も気にならない。その上自宅で使うジューサーと違って皮の処分やお掃除の手間が省けるし、必要量に見合ったボトルサイズを選べば無駄なく新鮮なジュースを飲めるのがありがたい。身近なスーパーでもぜひ導入してもらいものだ。

さて、食べ物に関すること以外にふたりが共に興味を惹かれたのが、マドリッドの露天商のことと、LGBTの国際大会に関連することなどだ。

違法な露天商

マドリッドには許可を取らずに違法な商売をしている人たちが大勢いるようだ。許可さえ取れば露天商もOKという土地柄故、彼らはおそらくアフリカからの違法入国者ではないかと思われる。

彼らの挙動不振な態度に最初に気づいたのは、いつも目ざといポールだ。彼らは路上に広げた大きな風呂敷状の布に、バッグや靴などの商品を並べて売っているのだが、見ていると何だか様子がおかしい。周囲をキョロキョロと見回しながら落ち着かない様子なのだ。

一瞬で店じまいできる便利グッズ?

「きっと警察の手入れを用心しているんだね」と言いながら私たちが様子を伺っていると、何かの合図で、まるで手品のように一瞬にして商品を担いで立ち去る光景を目撃してしまった。

「ほんの1、2秒だったよね」と言うポールの言葉どおり、あまりにも素早い動き。一体どのような仕組みになっているのか興味津々の私たちは、他の開店中の様子を観察してみた。すると、その風呂敷の四隅には紐が通してあり、傘を閉じるように手元に引くと一瞬で袋状に閉じることがわかった。「すごいアイデアだよねー。これも生活の知恵なんだね」と感心してしまった私たち。このアイデアは他にも活用できそう。もちろん合法的にね(笑)。

トランスジェンダーのトイレ問題など

私たちがマドリッドに到着した日は、LGBTの国際大会(World Pride Madrid 2017)の最終日前夜だった(6/23~7/2)。

事前に現地のニュースを見ていたので、到着当日のソル駅が閉鎖されていることは承知していたが、このイベントに参加してみようとまでは考えていなかった。当面はプラド美術館に行くことで頭が一杯だったからだ。でもポールも私もそういう集まりには興味津々。せめてどんな感じだったのか見てみたかったよね、という意見で一致した。

ゲイの人たちとの接点

というのも、二人ともゲイの人たちとの接点があり、彼らの考え方、感じ方に違和感を持っていないことが背景にある。私自身は近頃とんと縁がないが、ポールにはゲイの友人もいるし(日本ではいない)、彼らとの付き合いを楽しんでいたからだ。

そんな彼もオレゴンの田舎からサンディエゴに引越しした当初は、ちょっとしたカルチャーショックを受けたらしい。最初に入居したアパートの住人の大半がゲイだったからだ。

それまで縁がなかった人たちだが、親しくなるにつれ彼らとの付き合いがとても楽しいと感じるようになったと言う。生まれ育った所では保守的な考えの人が多かったので、彼らの考え方、感じ方の方にむしろ親近感を覚えたようだ。

トランスジェンダーの人たちのトイレ問題

私がちょっと気になっていたトランスジェンダーの人たちのトイレ問題について聞いてみると、アメリカでは男性用、女性用以外にももうひとつあると言う。もしかしたら日本の多目的トイレのと同じ?でもトランプ政権になってから、トランスジェンダーの人たちの保護をなくす方向に動いているので心配だとも。

このトランスジェンダーのトイレ問題は一体どうなっているのか、気になったので、後でいろいろ調べてみると、やはり、アメリカでも大騒動になっていることがわかった。

最後に、多くの記事の中から、日本語の記事で問題点をわかりやすく指摘している最近の記事を紹介しておく。

学校でトイレに行けないトランスジェンダーたち 米国の教育現場が抱える問題

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