携帯料金は本当に下がったの?auとIIJmioで比較してみた
3大キャリアが6月1日からの新料金を発表したが、実際のところどのくらい安くなったのだろう。あるいは一見そのように見せかけて、実は…という、いつものポーズ(やり口)に過ぎないのか?などと、ちょっと冷めた目で眺めていたところ、今度はこんなニュースが飛び込んできた。
まあ、5年も前に格安simに乗換済みの私には関係ない話なのだが、以前から事あるごとに「収入の少ない人ほど格安simに乗り換えるべき」と主張し続けてきた私としては、持論を発信する良いチャンス。早速3大キャリアの新料金をチェックしてみることにした。
各社のwebサイトを見ても相変わらず料金体系が複雑&細かくて他社との比較が難しい。でもざっと見た印象では少量のデータ量契約なら3社横並びといったところか。
結局、MVNO(格安sim)各社の2倍くらいの料金に2年縛りの制約付きといった具合で、お世辞にも適正料金になったとは言えない。それよりも、これで4割下げたと言うなら今までどれほどボッタクリ料金だったのか、という疑問さえ出てくるほど。
auとIIJmioのスマホ料金を比較してみると…
わかりやすい例として、3大キャリアのひとつauと私が使っている格安sim代表のIIJmioを比較してみたところ、ざっとこんな具合。(すべて税抜価格)
家族3人の場合
au | IIJmio |
auピタットプランの家族割プラスを適用すると、家族3人以上で2年契約した場合のひとり料金は、1GB-1,980円、1GB超~4GB-2,980円、4GB超~7GB-4,480円。(割引適用なしの場合は2,980円〜) つまり、家族3人だと最小料金は1,980×3=5,940円。標準的な1-4GBなら2,980×3=8,940円だよ。 |
IIJmioの家族でデータ量を分け合うファミリーシェアの12GB(現在13GB)なら、スマホ3台で基本料2,560+音声通話付帯料700×3で3台分の合計は4,660円。(キャンペーン中はここから1,300円引き) それに契約から1年以上経過すれば解約違約金はかからないよ。 |
ひとり暮らしで自宅にネット回線がない場合
ではひとり暮らしの場合はどんな感じになるのだろう?
家族がいなければおそらく自宅のひかり回線などは契約しないで済ませたいだろうし、昨今の状況からすれば動画を見たい人も多いだろうから、大容量のニーズが高いはず。ということで、20GBの契約で比較してみると…
au | IIJmio |
auフラットプラン(通話定額なしのシンプル)の20GBだと、1年目5,000円、それ以降が6,000円なので、2年間で平均すると月額5,500円。 更にパソコンやタブレットなどをテザリングで使う場合はこれに月500円が追加されるよ。 |
IIJmioは基本契約の3GBで1,600円(今なら4GB300円)に、20GBの大容量オプションを追加すると+3,100円で月額4,700円(今ならここから1,300円引き)。テザリングは無料。 auの固定料金制とは違ってIIJmioは必要な時だけ増量できる追加オプションなので、追加月は日割り料金、翌月末に解除することもできるよ。 |
つまりスマホは格安simで、そしてWiMAXなどのデータ量無制限のwifiを契約する形。それなら容量を気にせず使えるし、テザリングの必要もない。必要なら外出時に持ち出すこともできるし、定額なので料金が跳ね上がることもない。2契約を合わせても5,000円程度で実質使い放題になるわけだから、この方がストレスフリーで快適なのでは?
iPadなどのデータ専用プランの比較
上記と同様、auとIIJmioでのデータプランだけを比較してみると…
au | IIJmio |
auのタブレットプラン(データ量なしでスマホとシェアする方式)では2,000円だよ。 | IIJmioはファミリーシェアだと3台で12GB(現在13GB)のデータをシェアする形で、データsimには音声通話付帯料が付かないため追加料金不要。ただし4台目以降はsim代400円が加算されるよ。 |
auのデータ7GBで単独契約すると4,090円だよ。 | IIJmioのデータ6GB(今は7GB)の単独契約は1,520円。データ専用プランにも2年縛りはなく、1年経過すれば違約金等も不要だよ。 |
現在は一律9,500円に設定されている解約時の違約金ですが、1,000円以下に変更されるとなれば、またまた料金を値上げせざるを得ないでしょうね。さて、一体どうなることやら? 次回は我が家の最新の請求書を公開してみようかな。 |