モモとまつやの石垣竹富ふたり旅(3)

モモとまつやの石垣竹富ふたり旅(2)から続く

竹富島の周囲はおよそ9km。サンゴ礁が隆起してできた島で、集落は中央よりやや西方向に寄った場所にまとまっている。ここから海岸線に出ると北から西桟橋、コンドイ浜、カイジ浜の順に観光スポットが並んでいる。

私たちは集落内の散策からこのビーチ3か所をすべて徒歩で回ったが、自転車で回れば東側のビーチも含めて島内の観光スポットをくまなく見ることができる。因みにこの日の歩行距離をスマホアプリで確認したところ石垣島内での散歩も含めてトータル15kmくらいになっていた。普段の散歩でこんなに歩くことはないが、竹富島の散策ではそんなに歩いたようには感じなかった。そこそこ疲れたけれど、、、

竹富島西桟橋

まずは集落に一番近いビーチのある西桟橋へ。車の通りからこの道を少し歩くとこんな景色が開けてくる。「わぁー!!!」と歓声を上げる若い観光客。シニアな二人も「オー!!!」と思わず感嘆の声を上げてしまう視界が広がる。

竹富島-27-西桟橋

ここまで来れば桟橋の先端まで行ってみないわけにはいかない。

竹富島-28-西桟橋

風が強いのでまつやさんの日傘は役に立たず結局たたむ羽目になったが、私は写真を撮るのに忙しくて日傘は一日中リュックの中だった。

この桟橋の先端は少し崩れていて潮だまりができているので、私は目を凝らしてどんな魚や貝がいるか探してみた。小さな巻貝がいくつか見つかったが、たまたまなのか魚の姿は全く見えなかった。

砂地からヌッと体を突き出している不気味な生物はいたけれど、あとで調べても名前はわからなかった。形状からすると海の掃除屋ナマコの一種なのかもしれない。ただし私はナマコの三杯酢は大好きだけど、実物がどんな形状をしているのか見たことがないので保証はできない。

コンドイ浜

南に向かって次はコンドイ浜へ。若い子たちがにぎやかに海に入ったり、波打ち際に並んだりして記念撮影しているようだ。こちらもついつい一緒に笑顔になってしまう。砂浜に横たわる大木をベンチ代わりにしばし休憩。気持ちいいねえー!

竹富島-32-コンドイ浜

コンドイ浜からカイジ道を歩いて次のカイジ浜に向かう。自転車で通り過ぎていく観光客の若者たち。学生グループ、カップル、友人同士など、ほとんどが20代。

カイジ浜(皆治浜)

西側ビーチで最後に訪れたのは星砂で有名なカイジ浜。星砂というのはサンゴの破片だと思い込んでいたが、改めて帰宅後に調べてみると有孔虫の殻だということが分かった。カイジ浜で一生懸命星砂を探していた人たちはみんな知っていたのかなあ。

ここで二人揃ったところを自撮り棒を使って初めて撮影した。因みに今回の旅で二人揃って写っているのはこれだけ(笑)。まつやさんが左手で握っているのはブランコのロープ。

無人販売所には星砂を入れたキーホルダーやケイタイストラップなどを売っていた。1個300円。2個だと500円。売上は砂浜整備などに使われるだろうから私も2個だけ買うことにした。

 

あちこち寄り道しながら港へ

お天気も良いし気温も25℃以上ありそうで喉が乾いてきた。食べたかったアイスを我慢するのもそろそろ限界ということでこの辺で集落に戻ることにした。

沿道に咲く珍しい植物

ところが沿道には珍しい植物が目に飛び込んでくるのでついつい足が止まってしまう。「自転車じゃなくて歩きで良かったね。こまめに写真撮れるし」と私。これもまつやさんが自転車に乗れなかったお陰なのだ。

★クリックすると大きな画像と名前が表示される

子水牛と遊ぶ

更に歩くと草地に水牛のこどもがいた!吸い寄せられるように? まつやさんが近づくと、差し出した手をペロペロ舐め始めた。その直後「ひぇ~!」と彼女の叫び声。「わぁ、食べられるかと思ったぁ! 」聞いてみると巻き舌で吸い込むような感触だったらしい。「手がべちゃべちゃですごいことになってる」そうで、さっそくティッシューにシューシュー吹きかけて拭っていた。

「きっと草を食べるときと同じように舌を使っているんだね」とクールな私。実は試してみたいのはやまやまなれど何せ撮影優先なのでべちゃべちゃ状態はさすがに避けたい。でも子牛が頭を突き出してすり寄ってくるので、ついつい角の周囲を掻いてあげることに。角が伸びてきてかゆいのだろうか?でもまつやさん、もしかして結構トラウマになってる?

よく考えてみると水牛は竹富島観光の主な稼ぎ手だろうから、小さいうちからこうやって観光客に慣れさせているのかなあと思った出来事だった。普通の牛より愛嬌があって可愛いなあ。

 

集落内のお庭拝見

集落内に戻ってくると空き地に黄花コスモスが咲いていた。さっそく写真を撮っていると「こっちにはもっと立派なコスモスが咲いているよ」と島のおじさんが教えてくれた。覗いてみるとこの家の庭にこんなに立派なコスモス畑が。ヤシの木と珊瑚岩とコスモスのコラボはなかなかお目にかかれるものではないので、これはチャンスとばかりに写真を撮らせてもらう。あとで聞いたところではこの人はこの家の住人ではなく、ここは友人の家だとのことだったが、この庭造りを手伝ったのだそうだ。

竹富島-56-コスモス

手作りアイスでひとやすみ

さて、昼ご飯前にこのお店を見つけて以来、ずっと食べたかった「かつばぁのたきどぅん」の手作りアイスにようやくありつくことができた。しかも2本も食べてまつやさんに笑われた。でもあとでお腹を壊すこともなくて良かった。黄色がシークワーサー味、白色が塩ミルク。まつやさんもシークヮーサー味だけど2本目はなし(笑)。

このアイスキャンデー、さっぱりして後味もよく、観光客に人気なのも当然だ。お店の立地もベスト!

集落から港への帰路

念願のアイスを食べてようやく帰路に着いた私たち。集落を通って、行きに撮りそびれた写真を更に追加しながら港に向かう。定番の屋根の上だけでなく、ところどころに個性的なシーサーを置いている家、集落内の道、3月から5月が花期だという沖縄の県花デイゴなど。

前編で書き忘れたが、集落内の民家は敷地の南に門があり、母家(フーヤ)は東に、台所(トーヤ)は西に建てられているそうだ。(ブラタモリで聞いていた事前情報より)

ディゴの写真を撮ったりしてのんびり歩いている私たちを追い抜いて行く人たちが「まだ45分」とか何とか言っているのを耳にしてふと我に帰るふたり。「そういえば今何時だっけ?」と確かめると「まずーい、急がないと間に合わない!」船が出るのは4時50分。これを逃すと30分待ちになる。ということでこれ以降は急足で撮影なし。

港に着くと長い行列ができていて「間に合ってよかったね」などと話していると、私が手にしている黄色のチケットを見たスタッフに「あちらの船ですよ」と声掛けされて置き去りにならずに済んだ。しかも私たちの乗った方の船は空いていてラッキー!

夕飯は石垣でグルクンの唐揚げ定食

石垣に帰港後、ターミナル内で明日行く予定の西表島の観光について、情報収集や観光案内所での相談をした後、730交差点前にある夢乃屋でグルクンの唐揚げ定食をいただく。オーダーは最近増えてきたタブレットによる方式で人手の足りないお店にとってはまさに心強い助っ人と見た。

グルクンというのは沖縄の県魚にも指定されている珊瑚礁に生息する魚のことで別名タカサゴ。小骨が多めでさっぱりとした白身魚なので唐揚げにはピッタリ!とても美味しかった。

さて、次は西表島行きを変更して石垣島のミルミル本舗へ

モモとまつやの石垣竹富ふたり旅(3)” に対して4件のコメントがあります。

  1. まつや より:

    写真 綺麗ですねー
    お天気でよかった

    沖縄の県花のデイゴは初めて見ましたが
    あの鮮やかな赤い色が船の道しるべになっていたそうですね

    徒歩のお陰で沖縄でしか出会えない植物を沢山見ることができましたし

    おじさんにも声かけて貰えたし

    帰ってからもなんか体調良いです

    水牛の子供は可愛かったけど地元の人はどこまでスキンシップするんだろう?
    鼻を撫でたら牛タンに吸い込まれた!
    今度牛に出会ったら鼻は撫でないでおきます

    それはそうと今頃遅いけどカイジ浜で裸足になれば良かったー残念!

    1. momo より:

      へぇー、あのディゴ並木は船の道しるべだったんですねぇ。確かに炎のように燃えるような赤は遠くからでも目立つでしょうね。
      鼻を撫でたら牛タンに吸い込まれた!って表現イイネ!思わず大爆笑しちゃった。
      そういえばカイジ浜は海に入ってる人が多かったね。サンゴ礁の上を歩く感じなのかなあ?確かめてみれば良かった。

  2. yoshi より:

    水牛と戯れる動画がよかった!水牛の子人なつこいね。
    テクテク歩きで花や動物たちと触れ合う…
    癒しの旅だわ〜
    ちょっとしたハプニングも旅のお供。
    アイスキャンディー懐かしい!
    今回も楽しい旅だよりありがとう(^o^)

    1. momo より:

      楽しんでもらえると私もうれしいです。このブログは親しい人や濃い情報を求めている人だけを対象に書いていて、特に旅行記は一緒に行けない仲間たちのために書いているつもりなので、感想が聞けると書くためのモチベーションも上がります。何せ年齢とともに記事を書くのにエネルギーが必要になっているのでね(笑)。引き続き楽しんでくださいね。

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