チェンマイの配車アプリ(Grab)を使って感じた日本との大きな違い

ポルトガルですっかり味をしめた配車アプリ。今回のチェンマイ滞在中にもとても便利に利用させてもらった。

ポルトガルではUberがスタンダードだったが、タイをはじめ東南アジア諸国では今やGrabがスタンダードになっている。というのも昨春、UberがGrabに東南アジア事業を譲渡し、同地域から撤退したという事情がある。

配車アプリを使えば料金も安くぼったくりの心配もない

チェンマイで配車アプリのGrabを使ったのは、宿泊先の移動で2回、チェンマイ動物園に行った時、それに帰国時の空港への移動などで計4回ほど。

スーツケース込みの6人の移動となると普通の乗用車では一台で収まらないし、2台のタクシー利用となればかなりの金額を請求されるのはまず間違いない。それがGrabだと市街地では一台80〜100バーツ程度と安く済む上、乗車前に料金が提示される明朗会計なので、ボッタクリの心配をしなくて済むのも有難い。

一方地元の人たちの足になっている乗合ソンテオは、ひとりひとりが料金を払う形なので、チェンマイ市街地でも20バーツから40バーツ程度かかる。6人だと120〜240バーツ。(1バーツ≒3.5円)

つまり、タクシー、乗合ソンテオ、どちらと比べてもGrabの方が安く済む上、ドア・ツー・ドアで全員揃って乗れる利便性はタクシーにも劣らない。

チェンマイのGrabは赤いソンテオの車両

今回は4回とも近距離用の赤いソンテオがやってきた。多分アプリで配車を申し込む際にGrabCar(6-seater)を選んだからだと思うが、これって乗合ソンテオがGrabカーも兼業しているってことだろうか?見た限り普通のソンテオと全く同じ外見だった。

人数も荷物も少ないようなら料金が一番安いGrabCar(普通乗用車)を選べば良いが、何せ私たちは総勢6人。全員が一台に乗れるのか、スーツケースも載せられるのか、などを気にしなくて済む分、このソンテオのGrabカーは私たちにとっては大変有り難い存在だった。

さて、日本での配車アプリは?

Grabや Uberに限らず、今や世界中に広がっている配車アプリだが、さて、日本ではどうなっているのだろう?

日本でも配車アプリが登場したことは私も知ってはいたが、今まで体験したことはなかった。今回はちょっと興味が湧いて調べてみたところ、大抵の場合が迎車料金+メーター料金となっていて、何年か前に調べた時とほぼ変わっていない模様だ。つまりタクシー業界の独占状態は変わらずということ。もちろん利便性の向上は大きいのだろうが、今のところ料金面でのメリットは全くない。

これは海外では配車アプリを使ったサービスが一般の人たちの副業として行われている(自前の車を使用)ことが多いのに対して、日本では白タクとして取り締まりの対象になってしまうからだ。

私が特に注目しているのは、海外で拡大しているこのシステムは、新しい就業形体(ドライバー)を生み出していることです。

本業の暇な時間を使って働いたり、タクシーが走っていない地域で高齢者が気軽に外出できるようサポートしたり、外国人観光客の多い地域でも言葉の心配をせずに運転できるなど、多くのメリットがあるからです。これなら料金が下がってもちっとも不思議ではありません。

これから高齢化に向けて真っしぐらの日本でこそ、今から真剣に導入を考えて欲しいものです。

 

経験上、配車アプリを使った方が料金が安く済むと思っていた私としては、日本では迎車料金が加算される分高くついてしまうという現状には正直言ってガッカリさせられた。

日本での課題は規制を乗り越えられる新しいビジネスモデルの誕生

ただその中でも私の目を惹いたのは、DeNAが始めた新サービスのMOVが2018年12月5日(水)13:00~12月31日(月)22:00の期間限定でゼロ円タクシーを運行したことだ。更に12月26日(水)から31日(月)の利用客には乗車料金無料に加えて「日清のどん兵衛 天ぷらそば」までプレゼントしたそうな。

奇しくも決済アプリのpaypayと同時期に、こういった輸送業の方でも既存のサービスを変革するような動きが出てきたのはなかなか興味深い。

今までタクシーを利用していなかった潜在顧客の開拓という狙いがあるそうだが、一番の課題は料金面でのメリットをどうやって打ち出せるか、またそれを維持していけるのか、といったところだろう。

さて、このMOVが今後どんな展開を見せてくれるのか、楽しみに見ていよう。

次世代タクシー配車アプリ「MOV」 新たな移動体験を実現する取り組み「PROJECT MOV」始動

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国土交通省の実証実験も始まるそうだ。
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