フサン、イベルメクチン、5-ALAなど日本製の新型コロナ特効薬の現状
この記事は情報が古くなったので、下記の最新記事(8/17付)も参照してください。
新型コロナ治療薬のその後の承認状況など
世界中でワクチン接種が進む中、それをあざ笑うかのように猛威を振るっているデルタ株やラムダ株。コロナは次々に変異を遂げていくものだと知ってはいても、感染力が強く…
【2021年8月13日赤字部分を追記】
ワクチン報道の陰に隠れてなかなか触れられることのない新型コロナ治療薬について、私は以前から強い関心を寄せてきた。体質的なことでワクチン接種が受けられない人や、アメリカの緊急使用許可を受けて見切り発車気味で始まったワクチンに不安を覚える人たちにとって、いざという時に頼りになるのは治療薬の方だからだ。米当局、ファイザー製を正式承認 コロナワクチンで初【8/23】
既存薬を別の治療目的に使うこと(既存薬再開発)をドラッグリポジショニングというらしいが、今回のようなケースではこのドラッグリポジショニングが大変有効な方法であると再認識させられた。というのも緊急時では開発期間の短い(多方面からの検証が不足している)薬剤を無理に使うより、長期にわたって実際に投与され副作用の弊害が少ない(どんな弊害があるかもわかっている)ことが実証されている薬剤を予防や治療に使う方が安心できるからだ。
これはあくまでも薬を投与される側の考えだが、もちろん製薬会社側は特許の切れた低価格のジェネリック薬より新しい薬やワクチンを売る方が利益が大きいので、お互いの利益は相反する。例を挙げれば、イベルメクチンを製造しているアメリカのメルク社はイベルメクチンの「安全性と効果は示されなかった」と発表し、「コロナ治療薬として使わないよう」警告、そして現在は新たな治療薬を開発中とのこと(元記事はこちら)。それにも関わらず実際には世界中から良い治療報告が続々と上がっているのを見ると、会社側の発表や警告には信憑性を感じられなくなっても当然ではないだろうか。
そんなことを頭に置きながらウオッチングを続けていたら、先日6月4日に珍しくテレビで「フサン」に関するニュースをやっていた。
フサン
※ナファモスタットとカモスタットの吸入薬は6月15日付で開発中止。ナファモスタット(フサン)の点滴薬は引き続き特定臨床研究実施中。
東京大学医科学研究所の井上教授らによって臨床治験が行われているナファモスタット(商品名フサン)はカモスタットともに急性膵炎などの治療薬剤として日本で開発され、すでに国内で長年にわたって処方されてきた薬剤とのこと。
インド型も抑制か 「フサン」コロナ治療薬に期待(2021年6月4日) ANN NEWSより
上記研究の詳細は東京大学医科学研究所の下記を参照のこと。
新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定
フサンのほかにも私が以前から関心を持って動向を探ってきたイベルメクチンや5-ALAなどの記事も紹介しておくと、、、
予防薬&治療薬として期待が持てるイベルメクチン
※イベルメクチンは7月1日から製薬会社での治験を開始。
イベルメクチンはかの有名なノーベル賞を受賞した大村智博士が発見した微生物を元に作った治療薬で、当初は家畜やペットの寄生虫や皮膚病、フィラリア症などの特効薬として世界中でヒットし、その後アフリカ、中南米、中東などの河川流域で蔓延したオンコセルカ(河川盲目症)や線虫によるリンパ系フィラリア症などの熱帯病薬剤として多くの人々を救ってきた。
この薬が新型コロナにも大変よく効くとの実践報告が世界中から寄せられ、国内でも臨床医を中心に数多くの支持者がいる。ただし現在は健康保険の適用と投薬の適用外使用は認められているものの、副作用被害救済制度の対象外となっているため、一刻も早い正式承認が待たれるところだ。因みに東京都医師会の尾崎治夫会長は、イベルメクチンを感染初期の患者にいち早く投与できるよう活動されていて、東京都民としては大変ありがたく心強い。
さて、そんなイベルメクチンは今や期待のクスリとして取り上げている記事もたくさんあるが、その中からいくつか紹介してみると...
「イベルメクチン」発見者・大村智博士が訴える「特例承認すべき」 国内でも服用患者は「あっという間に治った」(全文) | デイリー新潮
ワクチンの国内での接種が開始したが、同時に治療薬も重要だろう。…
イベルメクチンはコロナ治療に有効か無効か 世界的論争の決着に日本は率先して取り組め
下の囲み部分は、マニラでコロナの感染予防用にイベルメクチンを配布した医師の報告『高リスク群の9割超感染せず イベルメクチン1万人に配布』から一部抜粋したもの
昨年7月から12月までにイベルメクチンを服用した人の98%は新型コロナに感染しなかった。今年になって変異種の感染が広がった後は90%ほどに落ちているが、ヘルスワーカーのほか、仕事上、感染の危険がある人、免疫力が低下している高齢者ら高リスク群を中心に配布をしてきたことを考えると、90%以上の予防効果は非常に高いと思っている。(アラン・ランドリト医師) 予防用の服用は? 初日と翌日に15ミリグラムを1錠ずつ飲む。その後は2週間に1度1錠飲めばいい。10錠で4カ月半ほど予防効果を維持できる。(アラン・ランドリト医師) (上記リンク先の5月14日付「まにら新聞」より抜粋) |
今年4月1日から誰でも買えるようになった5-ALA
※2021年2月4日~2022年3月31日まで軽症・中等症コロナ患者にこのサプリを投与して行う「特定臨床研究」を実施中。
5-ALAは名目こそ新型コロナ治療薬とは称されていないが、一錠あたり50mgのサプリメントとして今年4月1日からすでに発売されているので入手は容易だ(amazonでも販売中)。5-ALAについては下記に詳しい紹介記事があるので参考までに。
「5-ALA」は新型コロナに効果 “夢の新薬”誕生の可能性も ---デイリー新潮2021/2/22
また、2021年2月にNBC長崎放送が報道した5-ALAに関する情報はこちらの動画へ。
その他新型コロナ治療薬一覧
こうしてみると、新型コロナ治療薬は治療だけでなく予防にも使えるものがいろいろあって大変心強い。若い人たちは将来への不安を拭いきれないワクチンに頼るより、こういった実績のある薬を使った方が良いのではないだろうか?
上記以外にも新型コロナ治療薬はいろいろあるので下記もぜひ参考にしてほしい。
新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】(6月4日UPDATE) ※記事内容は随時updateされるとのこと