篆刻初体験
聖麗先生の隷書体のレッスンに続いて学んだのは雅堂先生による篆刻。
篆刻の各行程を写真つきで説明しておくことにする。
篆刻の工程
まずは文字。篆書の見本から気に入った字体を選び、鉛筆で文字書き。
次に彫りやすくするために文字を太字に。文字の修正も兼ねて行う。
篆刻台に印材をセットし、見本の文字を裏返し、または鏡で見ながら逆字にして鉛筆で書き写す。
ここでも鉛筆で書いた文字にサインペン等で上書きして太字にする。
彫刻刀(印刀)で黒字部分を彫っていく。
なるべく印刀を立てて彫りをシャープに、前方に押すように彫っていく。滑って淵まで達してしまわないよう、左手の指などで支えておく。先生は超ベテランなので不要みたいだけれど。
墨を用意して、
ワインのコルクに墨をつけ、もうひとつの乾いたコルクとすり合わせるなどして余計な水分を減らす。
墨の塗られたコルクでたたくようにして印材に塗りつけていく。コルクを使うと彫ったところに墨が入り込まないので具合がよろしいとのこと。これぞ、プロの手仕事!
墨が塗られた印材で彫りの具合を確認しながら仕上げ彫りをする。
印泥をつけ、
紙に押す際、竹の皮を貼った台上で紙を滑らすと印影が美しくなる。(版画の時に使うバレンと同じね)
因みに普通に押したものと、バレン上で押したものでは仕上がりがこのくらい違う。
仕上がりはこんな感じ。私がミスした部分はさすがに修正困難だった。
先生の雅号が彫られた◯◯印(名称を忘れた!) 上の飾り部分も全て手彫りしたもの。美しい!
篆刻の工程説明は以上。
篆刻を初体験して
今回は全く予備知識もないまま突然初体験することとなったわけだが、美しい篆書集を見ては感動し、先生の手仕事を見よう見まねでやっているうちに、あらら、もう出来上がり?って感じだった。雅堂先生の「まずは体験しちゃうこと」から多くの学びが得られたうれしい体験となった。
一工程ごとに説明を聞きながら写真を撮り、私が作業しているところは柏木さんが撮影してくれた。柏木さん、ありがとう!
写真撮影に気を取られて何か聞き逃したり、間違えたりしているかもしれないので、補足説明については今後の体験リポートに随時追加していくつもり。ただし7、8月は(多分)私の都合でお休みになる予定なので、しばらくお待ちを。
「うわ〜すごい!!小澤さんってすごい人ね!」
と、この詳しい解説を読み、母が大喜びです。
私も父がいつもやっているのを知っていましたが、
実際にどんな工程なのか知りませんでした。
小澤さんの記事のおかげで知ることが出来ました。
(私の勉強不足・・)
次回の9月も楽しみです!