書道を始めたいきさつと最近の作品紹介
最近始めた隷書・篆刻と並行して、月に3、4回程度通う「堀野書道学校」に在籍してすでに8年になる。
途中、諸事情から度々お休みをしたり、家では全く練習しなかったりと、他の師範を目指す真剣な生徒さんたちとは一線を画す形で通わせてもらったおかげで、これまで続けてこれたと思う。それでも仕事をしていた頃は、一週間にたった1日とはいえ日程調整に苦労していた。
今ではそんな悩みからも解放され、気楽な習い事になっている。まあ相変わらず旅行に出るときはお休みするけど(笑)。
書道を始めたきっかけ
私が書道を始めたきっかけは、篆刻をやってみたいので、まずは書道から始めてみるか、という至極単純なものだった。不謹慎ながらほんの腰掛けのつもりだったわけ(笑)。でも、通っているうちに『隷書を書けるようになったら良いなあ』とちょっと欲も出てきて、それまではやめられない!と思うように。そんな折、柏木さんとの縁で、幸運にもその2つを同時に始めることができたというわけだ。
隷書と篆刻についてはこのブログでも報告してきたけれど、学校の話題はこれまでほとんど書かずにきたので、ここで最近の私の作品を紹介することにした。上手な人から見たら、ふーん、って感じだろうけど、今の私にはこれが精一杯のところ。
書道の検定作品
今回の課題は「明月照白雲籠」
【読み】めいげつてらしはくうんこむ
【意味】明るき月が照りわたり白雲はそこに籠めている。
こちらは昇段の可否を決める検定に提出した行書の作品。ただ今準五段。
こちらは昇級の可否を決める検定に提出した草書の作品。まだ2級。
さて、これで昇段、昇級できるかどうか、、、
草書の教本完了時の提出作品
こちらは草書の教本を一通り習ったあと、指定された10ページ分を2時間ですべて清書したもの。ざっと計算すると1枚あたり10分少々。何回も書けないので、すごく集中して書かなければならず、すごーく疲れる(笑)。シツコイようだけど、まだ2級…
草書提出作品の評価「佳」の意味
事前に課題となるページを教えてもらい、前日のうちに一生懸命練習しておいたのに「教えたページが間違ってたの。ごめんなさーい」と先生。「えーっ、それじゃ、私の努力が報われないじゃないですかー!」と文句を言ったものだったけれど、実はそれが結果的には良かったらしい。
評価を受けて返ってきた作品の表紙には「佳」と朱印が押されていて、これは評価が一番高いものだそう。「佳はなかなかもらえないのよ。それに『ここをこうすれば……』などの注釈も一切ないのは、素晴らしいことなのよ」ですって。私はてっきり優良可の「佳」だと早とちりしたけど、良く見れば、字が違う(笑)。
結局、間違って他の字を一生懸命練習しておいたおかげで、かえって意識せずに伸び伸び書けたということなのだろう。まさに怪我の功名!
いつも「すまはぴ」を楽しく拝見しております。書道をはじめて8年経過との事。余り構えてやるのではなく、ご自分のペースでできる環境は得がたいものです。私の説ではともかく10年がひとつの区切りだと思います。わたしも書道をしたいと考えながら、いたずらに時間ばかりが経過しております。そして文字を書くことそのものが乱雑になりますので、「これではいけない」と反省が多い毎日です。友人の手紙など本当に達筆の人がいまして、それだけで尊敬の念が湧いてきます。「書は人格なり」で私には遠い世界で困り者です。
塩原さん、10年がひとつの区切りというのは私も同感です。10年続けられるか、られないかが今後を占う分かれ道になるような気がしています。もちろん、私は筆を持てる限り続けていこうと思っていますよ。私は何かを始める際に、ピン!とくるものしかやらない性分なので、一度始めるとしつこくやり続ける習性のようです。たとえ動機が「腰掛け」であったとしても…(笑)