自宅のネットが4倍の速さに
我が家のインターネットが今までの4倍ほどスピードアップして快適に使えるようになった。とはいえ特に不満を感じてなかったのにあえてこれを実行することにしたのは、ひかり回線の契約会社であるIIJが昨年からIPoEオプション(IPv6通信)の提供を始めていたこと、それと今回の巣ごもり生活でビデオ通話の機会が増えたことの二つがきっかけだった。
IIJのIPoEオプション
ビデオ通話を使うようになって気になったのは、使っているアプリによって音切れや聞き取り難さが感じられたことだ。それまでは実用上ほとんど気になることがなかったので、一年くらい前にIIJから送られてきた「IPoEオプション月額無料キャンペーン」のお知らせメールも放置したままだった。しかし、ここにきてようやくネット環境を見直した方が良いのかもと思い始め、IIJのサイトで確認してみると、キャンペーンはすでに終了したものの、今年の1月以降は追加料金なしでこのオプションを申し込みできるようになっていた。
情報をキャッチしたらすぐにでも試してみる私にしては珍しくそうしなかった理由は、正直言ってこの通信規格がどの程度メリットがあるのかよくわからなかったからだ。当マンションは光回線の設備が古くて(建物内は電話線をそのまま使用)、今や当たり前になっている1Gbpsも使えないと言われていたし、我が家が現在使っているルータは交換することになるのか、接続方法はどうするのかなど、単にIPoEオプションの申し込みだけでは済まないこともわかっていたので、つい面倒で放置していたのだ。でも、今回この関連の情報を調べた結果、ようやく重い腰を上げることにした。
旧ルータ(RV-230SE)と新ルータ(TP-Link Archer A10)の接続方法
まずは娘が使っている(爆速だという)TP-Link Archer A10がIPoEオプションに対応しているかどうかをIIJのサイトで調べてみるとOKだったのでこれをいつものようにamazonで購入(スタンドとセットで8,000円)。接続方法や設定など、実際に自分でいじってみてから不明な点を問い合わせることにした。
配線図はこんな風になっている。
当家のルータは下の写真のとおりで、上の黒い出っ張り部分がwi-fiのLANカード。(上から突き刺さっているのがちょっと…)
このルータを上図の終端装置の代わりに使えるかどうか。また接続方法はどうすべきか?
後ろはこんな風になっている。
そして、試した結果.........いろいろ試行錯誤してみたが、どうしてもうまく接続できない(機器が正しく認識されない)。仕方なくサポートセンターにメールで問い合わせたところ、翌日には先方から電話がかかってきて、私の疑問をすっかり解消してくれた。
IIJとのおつきあいはすでに6年にもなりますが、サポートセンターに問い合わせたのは今回が初めて。スタッフの男性は私の知りたいことを明快に答えてくれて、とってもすっきり。感謝です。 |
わかったことは、
1.今まで使っていたルータを上の配線図内の終端装置としてそのまま使用できる。(これは想像どおり)
2.元のルータ(RV-230SE)の管理画面を開いて各種設定情報を削除(初期化)してから接続する。これが残っていると新しいルータを認識しないらしい。(これがつながらない原因だった!)
3.新しいルータ(TP-Link Archer A10)はLANケーブルで上の写真のLANポートに接続する。
4.新しいルータの管理画面で説明書どおりに設定する(今までと違って超簡単)。
下は縦置きと横置きの比較写真。アンテナが不釣り合いなほど存在感を主張しているけど......(笑)
古いルータもLANカードが不要になったので見た目スッキリ。
ルータの追加前後のスピード比較
下のテスト画像は同一時間帯のものではないので参考程度にしかならないが、新旧の接続状態でどれだけスピードが違うか比較したみたところ。変更前はダウンロード、アップロード共に大体20Mbps前後。新ルータ(TP-Link Archer A10)を接続後はダウンロードが4倍以上、アップロードも3倍以上のスピードに大幅アップした。
旧ルータ(RV-230SE)の場合
新ルータ(TP-Link Archer A10)を接続した場合
本来ならマンションの配線も古い電話回線ではなく、光ファイバーケーブルに変更してほしいところではあるのだが、まあ今回はこれだけでも十分満足ということで、更なるグレードアップは次の機会に譲ることにしたい。
【おまけ情報】
今まで接続に苦労させられていたwi-fi接続のプリンタが、新しいルータのおかげで超簡単に接続できてしまってビックリ! これはうれしい誤算。(^^♪